2007年 09月 08日
何を美しいとするか? |
人それぞれものの価値観は違います
何を美しいとみるか?
私は長い間生け花を勉強してきました
今でも、いけばなは大好きです。
私の流派は池坊 いけばなの根源400余年の歴史を持つとされています。
また、池坊については、別の日に書かせて頂きたいと思います。
今現在、私はプリザーブドフラワーを中心にレッスンやアレンジメントの販売などをさせて頂いております。
そんな中、ご購入の問い合わせのお客様のお話でよくあることなのですが、
タウン誌に掲載しました写真をご覧になり、お値段を聞かれて驚かれることです。
生花のアレンジメントから比べたらとても高くなってしまうからです。
そして、次に3年から5年しかもたないということに戸惑われる方がいらっしゃることです。
プリザーブドフラワー本来は生の花ですが、生花と違いお水をあげる必要はない
しかし、アートフラワーのように作り物ではない。
ドライフラワーとは違って見た目は生の花のようなみずみずしさがある
出始めのころは「永遠の花」などと言われたりもしまた
しかし、本当は3年から5年くらいで、乾いた感じになります。
プリザーブドフラワー 【preserved flower】 とは
〔プリザーブドは「保存された」の意〕
薬品を用いて,保存用に加工した草花。生花から色素と水分を取り除き,人工色素を茎から吸わせて作る。生花のような色と質感を,数年以上にわたって保存することが可能。
というものです。
この薬品の技術などから、やはり、一輪の値段はどうしても高くなってしまいます。
生の花を扱っているとつくづく高いと思います。
取り扱いも作成時にはむしろプリザーブドのは方がデリケートな分大変です。
しかし、生の花のような質感で、アートフラワーやドライフラワーにしかできなかったアレンジメントに使うことができて、数年は楽しめるわけです。
ここをどう見るかでしょうね。
ちなみに、院内感染などでお見舞いの花が禁止されている病院などに、プリザーブドフラワーは最適です
ここで、値段は高い、3年しか持たないのでは…・
と考えるか
生の花のような”はな”を3年も楽しめると思うかはそれぞれの価値観でしょう
花は枯れるから美しい
私はそう思います
季節季節にその姿を変え、芳しい香りで魅了し、はかない命を懸命に咲く姿に心癒され、励まされ・・・・・
どんなものにもいえることですが、それぞれの良さ、それぞれの特性を生かして、楽しめたら一番良いと私は考えます。
P.S 余談ですが私は3年ほどプリザーブドのアレンジメントを楽しんだら、また次のアレンジメントに替えるちょうど良い時期ではないでしょうか?
と、お客様にはお話ししております。
by maryrosa8783
| 2007-09-08 11:33
| プリザーブドフラワー