2007年 10月 15日
もてなす心 魂込めて! |
もてなす心
私がとても大切にしている言葉の一つです。
華の道のはしくれにいる私
先人達が残した言葉の真意までは理解できるほど修行はしていない。
幼いころに、母の想いで私の手を引いて茶道の手習いをさせてくれた。
それから今まで茶道はいろいろな意味で私の心のよりどころとなった。
茶道があったからお華とであった。
茶道も華道もみな同じ、もてなす心というところに行きつくと思う。
茶道とは、いかに心地好くよく客人に一椀のお茶を召し上がっていただくか
これに尽きる
花もまた同じ
決して主役ではない
花は華であるが、華になるのはあくまでも客人である。
花は添えるものである
茶道の言葉としてあまりに有名な一期一会という言葉がある。
華の生け手もまた、花に対しても、添える人に対しても一期一会であるだろう。
私は今プリザーブドフラワーのアレンジメントをメインに仕事をしている
この花もやはり世界で一つしかない花であり、縁あってプリザーブド加工されて私の手元にやってきたわけである。
そして私の手によってアレンジされてまた誰かの手に渡っていくのである。
今、80個の結婚式の披露宴パーティー用の席札をプリザーブドフラワーのアレンジメントで作る注文を請けて制作に追われています。
この席札は先日書かせて頂いた記事素敵な花嫁さま女性の品格のその花嫁さまからの注文です。
「こんな素敵なものを披露宴に来て下さった方々に持って帰って頂けたら・・・・」
その言葉に感動して
とてもとても嬉しい気持ちで請けさせて頂きました。
造る喜びを感じてさせて頂いています。
80個分の1個ではなく、一つ一つ。
私は今とても強く感じることがあります
それは、この花嫁さまのような、心の底からもてなしたいと思う心と、
作り手もこの花嫁さまの気持ちに添うような花を、
お越しになって手にして帰って頂くときにこの花嫁さまの気持ちが届くような花を造りたい。
それは決して高い器を使うことではない
それは決してブランドのリボンを使うことでもない
心をこめて、この花嫁さまの気持ちに感動した私の心で、華道家として、魂込めて造らせて頂くという姿勢が最も大切であると考える。
それにおいて、より良いものを用意する。そうしてその時に必然的にマテリアルにもこだわりを持つということになるのだと思う。
そう、使われたマテリアルがどうということは後から付いてくるものである。
どちらが先かということはとても大切なことである。
もし仮に選ばれた花器が値段の安いものだったとしても、この安い花器によってのみこの思いが汚されたり、崩れたりするものではないと考える。
繰り返すが、大切なのは思いである。
心である。
『驕っては先はない』というのが私の信条である。
この花嫁さまのお気持ちに添えるアレンジメントを80個ひとつひとつに魂込めて造らせて頂きます。
この花嫁さまのため、これを持って帰られるお客様のため、私の手の中に来てくれたこの花のために。
私が造る花、華、アレンジメントすべてにおいて
魂のないものはあってはならないと誓います。
これが私の華の道の始まりではないかと確信します。
私は今日の日を忘れない。
by maryrosa8783
| 2007-10-15 01:02
| 思い